近年、日本古代史を巡る状況に新しい展開が生まれた。これまで古代史論争は「畿内説」「九州説」を中心とする邪馬台国論争がほとんどを占めていた。しかし、二十六年前の荒神谷遺跡の三百五十八本の銅剣の発見以来、加茂岩倉・妻木晩田・松江田和山・青谷髪寺地・出雲大社の三本柱等の他に類例のない遺跡の出土が山陰地方で相次ぎ、考古学的に古代史の再考を迫ったからである。さらに、歴史学的にも、古事記・日本書紀・出雲の国の風土記・神賀詞等に書かれている神話や伝承を見直し、研究の対象にする動きが始まっている。「古代日本の中心は山陰にあったのではないか…?」日本の歴史上最大の謎解きが始まる!
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さまよえる邪馬台国 邪馬台国山陰説ダイジェスト版